2006-10-25(Wed)

回想録① 事の始まり

それではこれから「まり失踪の22日間」を振り返りたいと思います


その日は9月21日(木)でした

いつものように歩いて3分の実家兼事務所へ
その時違和感を感じたのは、まりが出迎えに来なかった事
外にいる時はどこからともなく私の存在をかぎつけてやって来るのです

家の中にもいませんでした
「?」と思いつつも、そのうち文句を言いながら出てくるだろうと・・・

全く気配がないので何度か外に様子を見に出ましたがいくら呼んでもいません
首輪の鈴の音も聞こえません


実は前日気付いていたのですが
どうも昼間にひとりで私のアパートに出向こうとしたフシがあるのです
私の後をついて歩いて来た事は何度もありますが
ひとりで、しかも人も車もノラちゃんも多い昼間に400メートルを走破するのは
ビビリの彼女にはとても難しい事です
でも、前日は確かに途中まで歩いて来ていて驚きました

そんな事があったので、いつも歩いているコースを何度か往復したのですが見当たりません
世話をしてくれている家族に訊ねたのですが
「そういえば朝、ごはんを食べて外に出てから見ていない」との事
夜になっても帰って来ません
さすがに心配になったのですが、どうしたらいいか分からず身動きが取れず

困った事に、次の日から私たち夫婦は5日間の海外旅行を予定していました
とにかく朝までには帰って来ることを信じて、私はリビングで一晩中まんじりともせず過ごしました
朝になりましたが実家にもアパートにもまりは帰って来ませんでした

一体どうしたんだ!?
もうパニックです。  ・・・・・・・・・・つづく

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2006-10-27(Fri)

回想録② 初日そして出発

もう朝晩は肌寒くなってきたこの頃、網戸のまま帰りを待つ私は凍えていました

昼過ぎには出発しなければなりません
午前中いっぱいで出来る事をしなければ・・・


 まず管轄の保健所を調べました
 ・・・迷子として届けられているかも知れないと思って電話
   すると、ここの管轄は保健所ではなく動物愛護センターが担当しているとの事

 動物愛護センターに連絡
 ・・・失踪日時と特徴を告げる 
   該当するものは無し(少しホッとする)

 清掃局に連絡
 ・・・イヤなことだが事故にあっているかもしれない
   該当無し(この時は体が震えました)

さて、この後どうしたらいいのやら
気が焦ってドキドキするばかりです

ネットで訳もわからず検索を始めました
「迷子ねこ」「迷いネコ」等で様々なサイトがあることが分かりました
いくつか見ると、「迷子とわかった時点ですぐやるべき事」が列記されていました

 ・各関係機関に連絡・・・清掃局・動物愛護センター(これは連絡したな)
                警察署・交番(え?ネコなのに?そうなのか!)

次にするべき事

 ・ポスター、チラシの作成・・・(そうか!たまに街中で見かけるあれだ)
 ・動物病院に捜索依頼・・・(なるほど、ペットに関心のある人達がいる)
 ・スーパーやコンビニにもポスターを貼らせてもらう
                                  等々

ポスターだって!チラシだって!
どうやって作るの?今から作って間に合うの!?
だんだんパニックになってきました

でもラッキーな事に私の主人がそういう作業が好きなので
早速頼んで作ってもらうことにしました

その間に更に検索

すると迷子のペットのための掲示板があったので
いくつかのサイトに急いで投稿しました
見るとペットを見失った飼い主さん達がこんなにもたくさんいて必死で捜している・・・
数日で帰ってきたり保護されたりするコもいれば
1ヶ月2ヶ月それ以上たってもまだ見つからないコもいて
ああ、私もこの不安な気持ちの飼い主さん達の仲間に入ってしまったのだ、と思うのでした

時間は刻々と過ぎていき出発時刻が近づいてきました
製作したポスター(早急な対応に感謝!)を持って警察署へ
ちゃんと失踪受付があることを知り届け出をしました
次に病院へ
やはりこういう事態がかなりあるようで快く引き受けてくれました
最寄の交番へ
ここは留守番のおじさんしかいなくて対応はイマイチでした(頼むよ、おい!って感じ)

出発直前に実家に寄って残りのポスターを預け、近場に貼ってもらう事にしました
連絡があって見つかった場合の事も考えてお礼の商品券も用意しました
こんなに心配なのに自分で捜すことができないなんて
このジレンマとストレスはどうにもならないくらい辛いものでした
せっかく楽しみにしていたはずの旅行なのに気分は最悪
このタイミングの悪さを憂い、イライラをどこにぶつけていいか分かりません
落込みの極値で出発したのでした



そしてその時作成したポスターがこれ

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短時間で作成してくれてホント助かりましたよ

でも、これ見て両親が言い放った一言

  「ヘンな顔。もっと可愛いのあったんじゃない?」

って、急いで作ったんだから画像なんて選んでいる暇なかったの!

今だから言える笑い話のひとつです

2006-10-30(Mon)

回想録③ 気もそぞろな5日間

そして泣く泣く出発

とにかくいつでもどこでも気になって、つい溜息が出て暗い顔になってしまいます

今更キャンセルできない旅行
現地の友達も精一杯もてなしてくれているので事情は話せません
観光中は何とか明るく振舞って楽しんでいましたが
朝晩、実家に連絡を入れて確認
・・・「連絡ないのよー」という母の小さな声にまた打ちひしがれて
ホテルに帰るとすぐ、持ち込んだノートPCを立ち上げて各サイトやメールをチェック
・・・ここも情報無し

ただ、1つのサイトでは管理人さんからの励ましのメールが入っていました
ありがたくて泣けてきました
まだ捜索は始まったばかりなのだと思い直しました

結局5日間ともどこからも連絡はなかったとの事
悲痛な思いで帰路に着きました

ひょっとしたら私が帰ったと同時にひょっこり帰ってくるかも・・・という淡い期待を胸に抱いて

両親に不評だったブサイクなポスターを直しました



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2006-10-31(Tue)

回想録④ そして本格的に捜索開始

もしかしたら私達が帰って来た事を察してひょっこりと・・・
という淡い期待も裏切られました

いつもいるその姿を見ないだけで
心にポッカリ穴が開いたようでした

相変わらずどこからも連絡がありません
とにかく本格的に捜索を開始する事にしました
何かしていないとどうにも落ち着かなくて
サイトにも書き込み無し・・・
でもネットに捜索の登録をした事で
早速「ペット探偵」の会社から2件メールがありました
「早い方がいいですよ」の言葉に
つい手を借りてしまいたくなる気持ちが芽生えました
でもまだ近くで迎えを待っているかもしれないし

主人に頼んでチラシを作成し、近所に配って回りました
知り合いのお宅には直接手渡しをして頼みました

そして呼びかけながら町内をあちこち歩きました

一週間が過ぎ二週間が過ぎました
「見たわよ」というご近所の情報は
どうやらお隣のネコちゃん(同じ白ネコ)の情報ばかりのようです

この頃、天候がとても悪く、雨続きで気温もぐっと下がっていました
こんな時は外で震えているより誰かに保護してもらっていた方が本当は安心だな・・・と思いました

 でも、やはりどうしても会いたい!

会いたい気持ちはつのれど、失望感が大きくなって
溜息と涙ばかり出てくる毎日でした

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 ありゃ、ちょっとシツレイ
2006-11-01(Wed)

回想録⑤ こうなったら後はもう・・・?

うーん、ブログの書き方を失敗してしまったようです
まだ開設して間もないので、最初から読んでいると分かるのですが
途中からだと「えええーー、只今失踪中!?」と思われますよね
スミマセン、これは回想録です
お陰様で奇跡的に帰ってきましたので記しているのです
こんな事ってままある事じゃないし、絶対忘れない出来事でもあるので
教訓のためもあるかも知れません

誤解させてしまった皆様ごめんなさい
タイトルも代えておきまする



さて、ゆうに2週間を過ぎても手掛かりが全くありませんでした

毎日連絡を待ちながら町内を歩き回り
清掃局にも再び確認の電話を入れました。該当なし(ホッ・・・)
しかし気力も体力も限界に近づいていました
主人はチラシ配りを広範囲に広げてくれ
近くのお弁当屋さんとスーパーも快くポスターを貼らせてくれました
登録サイトでも、同じように迷子になったネコを探している飼い主さんから
「一緒にがんばりましょう!」というエールを頂きました
この頃は町内でも噂が広がっていましたので
会えば「見つかりましたか?」と声を掛けてくれるようになっていました
こんなに多くの方々の力をもらっているのだから・・・
と自分を奮い立たせて気を取り直しました

でも、精神的にかなり参っていたのは事実
こうなったら・・・と半ば神頼みの心境になり
・「猫返し神社へのお参り」
・「おまじない」
の2つを試みたのでした
どちらも迷子ネコのサイトに紹介されていたものです

 ここが猫返し神社です
11.8.1.jpg


 そしてこれがこま犬ならぬ「こま猫」?
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 絵馬も奉納しました
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そして3週間が過ぎました
今後まりのいない生活をどう過ごしたらいいのだろう・・・
そんな考えも浮かぶようになりました

           ・・・・・怒涛の最終回へつづく
2006-11-03(Fri)

回想録⑥ 奇跡の再会

この日を絶対忘れません
10月13日

日に日に秋の気配を漂わせていました
3週間を越え、両親はもう諦め始めたようで
「残念だったなあ・・・」などと寂しそうです
「うん・・・」
私も気持ちが萎えていました

諦めきれない気持ちと見つからないジレンマに押し潰されそうでした

ベッドでふと考え込んでいると涙があふれてきます

そしてその日はやってきました

失踪22日目の早朝6時半を過ぎた頃、私の携帯が鳴りました
ネコ、帰ってきたよ」
興奮しながらも静かで抑えた母の声
「え!?本当!?」
体中に血の気が回りきらない感じで手が震えました

急いで主人を起こし上着を引っ掛けて車で実家に向かいました

玄関を開けると、そこには一回り小さくなったまりが
しゃがれた声で鳴きながら、家族の足元をくるくるゆっくりと歩いていました
薄っすらと汚れていますが、見間違う事のないまりの姿でした
背中を触るとゴツゴツと骨が当たりました
体のあちこちに引っ掻き傷のようなかさぶたがたくさんありました
大変な空腹だったようで、いつもの倍の量のえさを食べたとの事

本人も興奮しているのか全く落ち着く様子がなく、いつまでもくるくる歩いていました

一度病院で検査した方がいいという事になり
バッグに入れて私のアパートに搬送しました
診察の時間まで、私のベッドでいつものように寝場所を作り休ませようとしたのですが
少しの物音にも反応して気が休まらない様子
きっと怖い思いをしていたのでしょう

診察の結果、左後ろ足の爪が1本折れていた他は目立った外傷もありませんでした
体中の傷も既に数日経過したので炎症止めの抗生物質と消毒剤をもらって
様子を見る事になりました

化膿を避けるためと失踪の恐怖から、しばらく外出禁止です
食べては寝る、の毎日を繰り返しだんだんと元の生活パターンに戻って行きました
声も治りました
失踪中に泣き続けて枯れたのでしょう
不思議な事に捜索中に全く声を聞く事がなかったのですが

早速各関係機関に発見の報告をし、お礼の連絡、チラシの再配布などに追われました
ポスターには「見つかりました」のシールを上貼りして数日後に撤去しました
そうそう、猫返し神社にもお礼のお参りに行って来ました
まだ見つからない他のネコちゃんの事も祈願してきました


 ご心配下さった皆様、本当にありがとうございました!!
 まりは無事戻って来ました
 これからもよろしくお願いします!!



 再配布したチラシです

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居酒屋スタッフ
☆まり(♀) 1995.5.10埼玉生まれ 東京都八王子育ち 2009.4.15に13歳で召されました 今は「居酒屋まり亭虹の橋店」の女将をやっています ☆ジュリ(♀) 2009.5.10生 はるばる大阪からやって来ました ☆シマ子(♀) 2009.5.10生 あまり似てないけれどジュリとは姉妹です ☆ハチ(♀) 2013.5.10 ひょっこり現れました
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